金融安定化法案

そういや、再度の審議で割とあっさり通りましたね。まあ、流石に通らないと色々不味いのでそれはそれで僥倖ですが…。

しかし、日本でだと、やっぱり考えづらいですよねぇ。

いえ、日本でも造反者が出たりしますし、所謂安定多数のためにはギリギリ過半数では厳しいとか言いますが、今回の件では政党は共に賛成で合意しているのに否決されたわけですし…。政治家個人としての主張の方が大事で、実際どのような主張と投票をしたのかが、選挙でも厳しく問われるというのが理由なのでしょうが。日本でだと、人にも依りますが、人気や有力な後ろ盾などが無い政治家は個人としての個性を消して、党の公認というだけで戦うのが当たり前みたいになってますからねぇ。そう言う場合、公認消されて無所属になった段階で、もう次の選挙での当選はほぼ不可能ですしねぇ。

話を戻して、日本で考えづらい理由の一つは、一度否決されたとすると、それ相応の覚悟と主張で造反している人が多いでしょうから、そう簡単に再可決とはいかないという意味でも言っています。というか、日本であれだけ造反者が出たら、むしろ離党、新政党結成で政界再編とか言い出しそうですし…。

さらに、日本で考えづらい理由というのは、国際情勢への配慮ですね。世界を巻き込んだ問題の解決策において、ひとまず否決してみせるということができるという事実自体が、日本でだと考えられないなぁ、という。前も書きましたが、合衆国こそがワールドであると言う部分はやっぱりあるよなぁ、と思うのですよ。この辺は中国なんかも共通してそうですが。うちは許されるから、みたいな。それが悪いとは言いませんが。

しかし、この件、思ったほど話題としての広がりもなく、せいぜい株価の落ち込み程度で、なんか収束してしまった印象。もう少し面白い話や違った視点のとらえ方を聞いてみたかったというのが本音ですね。少々、残念というか、拍子抜けです。