コメントへのリプライなのです

コメントありがとうございます。
長くなりましたので、こちらに記載させていただきました。


>だんぼ様
はい、確かに独特の試みや世界観はあって、面白い部分はあると思うのです。
ただ、エルミナージュ異聞ということで、エルミナージュを期待されている方には、少し違ったものである可能性があるので、以前のような内容させていただきました。
また、難易度に関して、前回は割と辛口に書きましたが…どうでしょうね、ゴシックとの落差が激しかったため、ことさらそう感じたのかも知れません。
私の方は…執筆時点で、叡智の塔です。少しマップ探索に疲れてきてしまったので、ゆっくり進めていくかと思います。思念転跳(マロール)をかなり早めに覚えるようになっていたのは救いですが。


>魔法科高校のキーワードから様
本筋とは直接関係しない内容であるにも関わらず、読んで頂いた上で、コメントまで下さりありがとうございます。
全体的に専門に傾倒した内容で、なおかつ下手な説明で申し訳ありません。

>この小説の世界って、90年代から歴史が分岐して科学と魔法が混ざって進歩してるはずですから、2010年代の「現時点」と比べても仕方ないんじゃないですか?
最初の部分ですかね。すいません、現時点という書き方で誤解を生んでしまいましたか。本作の交通管制システムや監視システムなどの描写を見ていると、通常の科学技術レベルでも現在の現実世界を軽く凌駕しているように感じましたので、それと比較して、過去の技術と言うことで現時点という表現を使いました。
ただ、あえて年代に言及すると、これは全然最先端の技術でできるようになった、という意味ではなくて、それこそ、え?なんでそんな低レベルなことをわざわざ、魔法使ってやってるの?という位の認識です。磁場閉じこめ方式の核融合の研究は1950年代にはすでに始まっていた模様ですので、その頃にはプラズマを既に生成できていた、そういう古典的な技術の話なのです。いくつか方式はありますが、やってることは基本的に電子レンジとそう変わりません(中性ビーム注入はもう少し高度ですが…)。

>あとエンジン開発と窓ガラスの耐久性に例えるくだり、その例えだと作中の状況は「エンジンの開発はできたけど不安定な窓ガラスしか作れない」という段階なので、何を指摘しているのか首を傾げてしまいました
すいません、一つ前の引用と切って書いたのが、分かりづらくなった原因ですかね。

(前の引用の最後)
安定的な核融合反応を実現するには至りませんでした。
→(引用箇所)そこには様々な理由があります。

となっているので、この後に挙げられている理由は、安定的な核融合反応を実現するには至らなかった(例ではエンジンが開発できなかった)理由ですよね。ところが、挙げられている課題(例では窓ガラスの耐久性が足りないとか)は安定的な核融合反応を実現する(エンジンを開発する)ための課題ではないと言いたかったのです。
つまり、エンジン開発している部門の担当者に「なんでエンジン出来ないの?どこがネックなの?」って聞いた答えが「窓ガラスが…」だとすると「は?」となりますよね、ということなのです。「え?だって、エンジン開発してるんでしょ?窓ガラス関係なくね?」と。
蛇足ですが…本来、安定的な核融合反応を実現するための課題は何か、ということに、正確に答えるのは非常に難しいんですよね。ある意味では、こうすれば出来るかも知れないという答えはあるんですが、それはとてもお金と時間がかかって実験自体が困難なんです。さらに、実際にやってみても、新しい問題が出てきてうまくいかない可能性も十分ある。一方で、お金をそこまでかけないで、技術的な工夫で何とか出来ないか?という研究もあって、その視点から言えば、効率を良くするために、装置の形状などを工夫したりされてます。…まあ、もう10年近く離れていますので、私の知る限りされていました、ですが。


正直、出版をする以上は風説を流布するような真似を避けるのは、最低限のモラルだと思うんですよね…。そして、問題が無い(少なくとも科学的に見て誤りではない)レベルに添削してくれる専門家なんて山ほど居ると思うんですよ。基本的に、みんな、自分の研究分野を広く一般人に知ってもらえるのは歓迎されますし、一方で、明らかな誤りを放置することは、プライドが許さないでしょうし。物書きで、インタビューしたいと言えばいくらでも応じてくれる人は見つかるでしょうに。なんでいい加減なこと書くかなぁ…。
あるいは、その手間を惜しむのなら、テーマを最初から核融合なんかにせず、スーパー核融合とかウルトラ核融合とか、明らかに架空と分かる名前にしておけば、誰も文句言わないのに…。
ちなみに、記事では、魔法が絡んで以降のところはスルーしましたが、それ以降の水素が対流してみたいな描写も噴飯モノで(だからなおのこと、理解してねぇなぁというのがありありと分かるのですが)、むしろ読むに耐えませんでしたので、あまり真に受けられることの無いように…。