エルミナージュ異聞アメノミハシラ(PSP):買ってきたー

と言うわけで、予約していましたアメノミハシラを受け取ってきて、プレー開始なのです!…が、なんだこれ?なんか、違う…。
元々、物語を紡ぐキャラがそもそも用意されている、みたいな話は見ていたのですが、ここまで違和感を覚えるとは…。クソゲーかどうかは分からないが、少なくとも、これはエルミナージュとは別の何かだ、と強烈に自己主張している感じです。
ベースにエルミナージュのシステムを用いているというのはとてもよく分かります。戦闘そのものや、キャラクターのパラメータなどは基本的にエルミナージュを踏襲しているのでしょう。例えば、戦闘は、1ターン分のパーティーメンバーの行動をコマンドで選択してから1ターン分処理を行うターン制のバトルです。キャラクターの装備の変更やアイテムの使用は、移動画面で×ボタンを押すことで入るキャンプ画面から行います。もちろん、それぞれの職業の効果や名称の違いはあるでしょうが、そういった基本的な枠組みみたいなもの、それはエルミナージュなんです。
ただ、そこから、多分、自由なキャラメイクとか、パーティー編成とかの要素をごっそりさっ引いているのですよ。先に進めば、拠点の概念が出てくるのかも知れませんが、訓練所で高いボーナスポイントのキャラが出るまで、ボーナスポイントの選出を繰り返すといったことは、おそらくできないと推測されるのです。
なので、適切な表現かは分かりませんが…一昔前にRPGツクール2000の基本的なシステムを用いながら、独自要素を盛り込んだRPGって奴が流行りました。それのエルミナージュ版だと感じました。エルミナージュの基本的なシステムを用いて、独自要素を盛り込んだのがアメノミハシラだと。
RPGツクール2000で作るゲームは、モノによってパーティーメンバーが固定だったり、入れ替えが可能だったり、ストーリーに応じて強制的にパーティーメンバーが変化したり、こういった基本的な作りは制作者の選択によるモノでした。敵味方のパラメータも、敵のグラフィックも、シナリオも全部別物です。しかし、それでも、ベースとしてRPGツクール2000を使っている限り、戦闘の処理などの基本システムではかなりの部分で類似性のあるゲームができあがっていたと思うのです。本作アメノミハシラもそういった感じの印象で、本作はRPGツクール2000で製作されています、という表記と同じくらいに、本作はエルミナージュのシステムを踏襲しています、という表記が似合うというか…。
結局、何が言いたいかというと…とりあえず、エルミナージュというか、ウィザードリィ系が好きな方には、それくらい、別の何かであることを覚悟してプレーした方が良いということです。正直、ウィズ系のウィズらしさを大分損ねている部分は有ると思うのです。今のところ、まだゲームとして、評価するには至りませんが、元々ウィズやエルミナージュの成長システムやシビアな戦闘は、キャラをある種使い捨て、あるいはやり直しできるから成り立っている部分があると思っているので、固定的なキャラなんかを導入して自由度を失うと…。どうせ、やるなら、エルミナージュやウィズの変な劣化じゃなくて、普通にドラクエみたいなRPGにしておけば良かったんじゃないか?と、そういう評価に落ち着かないことを祈りつつ、少し進めてみようと思います。