かかったなっ!

今日は横浜駅まで出たし週末とゆーことでCoCo壱でカレー。 店の前の立て看板に、激辛好きへの挑戦、とか書いてキーマカレーが。そう言われては引き下がれん、私を敵に回したこと後悔させてやる(この段階でまんまと策略に嵌まっているのである!)…と思いきや、なんと8月1日からだとぅ?!やってくれる。
とかなんとか店の前で一人芝居をしていると、隣りを抜けてお兄さんが入店。先を越されただとぅ?!やってくれる。
負けては居られない。後を追ってこちらも入店だ。カウンター席に付く。手前にはちょっと恰幅のいい(まあ、私ほどでは無いがな!)お兄ちゃんが。奥には私を出し抜いてくれたお兄さんが。とりあえず一つ席を空けてお兄ちゃんの隣りに座る。この段階で既にお兄さんの前にはお冷やとお絞りが…。この埋めがたい差を埋めるには…!?
「ご注文がお決まりの頃に―――」
「あ、注文いいですか」
「あ、はい」
そう、ここだ、ここで決めるんだ!こちらのお絞りが届いた瞬間、メニューを参照することなく、勝負をかける!
「チキンカツカレー、納豆トッピング、400g、えーっと…」
ここまで来れば決めてから頼めよ、というクレームは来ない!たっぷり旬順し、納豆の効果を考慮しつつ、激辛への挑戦を意識しつつ、お兄さんへの格の違いを見せつけるべく選んだのは果たして?!
「5辛で」
そう、5辛でならそう簡単には抜かれない!4辛という1つのボーダーラインを越え、そろそろ粉っぽいとか言われ始める5辛である。


これに反応したのは手前のお兄ちゃん。あとから来て先に注文されただとぅ?!やってくれる。という心の声が。ちゅうか、あんた、なんかもじもじやっとんなぁ思たら、メニュー開いてまだ悩んどったんかい。ていうか、アンタ、うちが交差点渡る前からおったやろ…。どんだけかかっとんねんな。
「カレー大盛り、辛さ普通で、トッピングにクリームコロッケ」
あー、その頼み方は、初心者さんと見た。大盛りと言っても、そもそもデフォが300gで以降際限なく増やせるCoCo壱で、その頼み方をすると、具体的なグラム数を聞かれてしまうと言う罠。気の利いた店員さんなら、デフォが300gだから400gで大盛りになりますが、それで良いですか?とか、聞いてくれるんですが…。
思えば、メニューと長らくにらめっこしていたのも、店の入口に一番近いカウンター席の端っこに座っていたのも説明が付く。白いYシャツの背中を丸めて自信なさげにしているその姿は、まるで有田ヒロユキ少年である。注文し始めたのも、あまりに豊富な選択肢に戸惑っていた感じですかね。とりあえず、お手本ができたから、頼みやすくなったのでしょう。あ、そう考えると、ちょっと親近感沸いてきた。頑張れ、お兄ちゃん。
そんなお兄ちゃんに店員さんは?!
「御飯の量と辛さはどうされますか?」
うぉい、一応、大盛り、あと辛さ普通って言ってるのに、スルーですそうですか。戸惑うお兄ちゃん。頑張るのだ。
「御飯は400gで…」
おー、デフォ300gだしね。私も400gにしたしね。無難無難。まあ、本当に大盛り食べたかったら500gとか600gとか、お兄ちゃんならきっと行けると思うけど。
「辛さは…2辛で」
うぉおい!これは逝ったですよ。お兄ちゃん、さっき普通って言ってたやん。いや、確かに私5辛とか頼んだけどさ。それと比べれば、2辛とかで普通とか思ったらいけないのですよ…。辛いの好きなら止めないけど、最初に普通って言ってる段階でそーじゃないと思うし。
思わずツッコミ入れたくなったり。まあ、流石に余計なお世話なのでやらなかったですけど。店員も一応、説明したり、引き留めたりしようぜ!
ちなみに、奥の席に座ったお兄さんは、御飯普通、辛さ普通で、サラダ付けてました。どーでも良いですが、私の5辛がお兄ちゃんを惑わせる役割しか果たしていなかったとは…。


そうして、運ばれてきたカレー、結局揚げ物にかかる時間が殆ど一緒なので、3人、ほぼ同時に運ばれてきました。
私はというと、ルーに納豆を良く練り込み、一口。うん、この痺れる辛さが素敵。
そして、お兄ちゃんが、凄い勢いで水を飲み始めたのですよ…。あー、案の定って感じです…。これに懲りたお兄ちゃんは、もしかすると、もう二度と来ないのかも知れないなぁ、などと夢想しつつ。
そうこうしているうちに中盤戦。私もそろそろ、水分補給を…と思って手を伸ばした水差し…。あれ、軽い…。水差しは私とお兄ちゃんの間にある。お兄ちゃんはがばがば水を飲んでいた…。水が無くなっているだとうぅ!?やってくれる!しかも、このタイミングで、私が頼むと、まるで5辛の辛さに負けて、水をがぶ飲みしたかのようではないか。


…ん〜、頑張って面白く書こうとしてみたが、なんか、思ったより面白くなかった。ので、途中で投げ出すのです。次は頑張ろう。なお、本件は概ねフィクションです。以上。