2番底

いやぁ、そろそろ本格的にやばいですね、2番底。円の高止まりは続き、日経平均は9000円を割り、今日も下げ止まるところを知らず。
田原総一朗氏のこちらの記事とか参考になりますね。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100824/242719/

まあ、こうもダメだと、みんな一方的に叩くだけで多くの賛同を得られてしまうわけですが…それでも今の状態は酷いなぁ、と。
テレビニュースの報道とかは知りませんのでなんともですが、普通に考えると、国民からすれば代表戦なんてどーでもよくて、さっさと景気対策、為替介入しろよ、させろよという空気でしょうに…。何を優先順位を履き違えてるんだか。私のような政治なんぞ詳しく分かってない一般人からすれば、菅首相の立場なら、代表戦よりさっさと対策打って多少なり実績示して人気回復しておいて、例え代表戦に負けても党を割って解散総選挙で信任を問えば良いじゃないですか、と思うのですが。
党内の力学がどうとかは分かりませんが、国民の投票でならば、菅直人が率いる菅民主(なり前原民主なりなんでもいいですが)と、小沢一郎を党首にした小沢民主なら(候補者がどれだけ擁立できるかとかの問題はあるでしょうけど)、間違いなく菅民主が勝つでしょう。
それくらい、小沢一郎氏への国民の印象、心象は悪いですし、一度ダーティーと見なされた評価が禊ぎ*1さえ経ることなく覆ることは、日本人の国民性からしてあり得ませんでしょう。上記の記事の、政治家の談話として「小もし小沢さんが代表選に出るとすれば、それはなぜか。」という質問に対して「代表選に出馬して代表になり、自分は汚い政治家ではないことを国民に示したい。」ということを言っていますが…馬鹿馬鹿しいとしか思えませんよね…。世論調査の信頼度はわかりませんけど、それによれば、依然として8割前後が小沢氏を代表には不適格と考えているわけですよ?ここで代表に選ばれたときの結果は、小沢氏は実は潔白だったなんて誰も思いませんよ。民主党は世論を全く反映せず、党内のおかしな政治力学しか意識していないダメな党だと、諦められるだけですよ。こういうところの政治屋さんの感覚ってアホじゃないかと思うのですが…。
大体、お金に関する問題の場合、まず、大衆が儲けている人間に対して持つ感情の根底にあるのは妬ましいという思いあって、重要なのはそれが法律的に正しいかどうかじゃないわけですよ。スポーツのように目に見える明確な才能があるならともかく、政治屋のような職業で、権力振りかざして利益を得てるんだろう、と思われたら大衆の理解なんて得られませんよ。特に政治屋のように、ルールを決める側に立っているということは、自分たちに都合の良いルール、金持ちに都合の良いルールを作っていると思われがちですし。そんな中で、経済的な環境が芳しくなければ、そういったものの不満全体が、余計に増幅されて、そういったダーティーなお金に対する批判に向かうわけですし。
あるいは、そうやって、小沢一郎氏が自分の不人気を餌にして、代表戦に敗れることで党としての人気を稼ごうとしているのなら…それは凄いと思いますけど…壊し屋とも呼ばれる人が、そうやって、自らが泥をかぶり続けて党に尽くすわけはないでしょうし…。


あるいは、為替介入できない理由としてはスケープゴートになれという、米国の意向が働いているのかもしれませんが…。さてさて、どうなることやら。

*1:ここで言う禊ぎとは、実刑などの明確な刑罰、罰金刑では金にまつわることなので全く生ぬるい