フィンランド初日の続きの続き

というわけで、ヘルシンキ市のど真ん中の中央駅に到着です。駅は平屋のなんか、広い感じ。日本のガラスやコンクリートでできた大型の駅の印象とは少し違う感じです。木製ですかねぇ。

駅前はホテルなども結構多いのでしょうか、良く分かりません。実は、この段階で5時近く、列車は約2時間かかりますので、結構、焦っていたのですよね。で、荷物ぶら下げて一目散に駅舎内へ。内部は天井は高くやや暗い印象。

ほへ?なんか、入っていきなり左手側にプラットフォームへ向かう木製の扉が何枚も。しかも改札とかまったく無しですか?立ち入り自由のその雰囲気は入場券を買わされる日本の駅とは大分違っていて、ちょっと面白かったですね。

右手側には喫茶店でしょうか。奥のほうに進むと自動券売機のようなものが。とりあえず、買っている人がお一人だけ、端末は5台ということでそのうちの一台を覗き込んでみる。案内はフィンランド語とスウェーデン語のみらしく断念。というか、よく見ると専用のプリペイドカードみたいなのを使う模様でした。

さらに見て回ると、駅は大きく「コ」の字をしているらしく、私が入ったのがこの「コ」の字の下側あたり。プラットホームはこの字の真ん中辺りから左のほうに突き出している感じですね。「コ」の字の縦棒の部分はそこそこの幅があり、柱というか壁で左右に仕切られた形になっています。私が入った入り口はプラットホーム側、つまり左側の棟?とでも言いますか。さらに、右側にも同程度の広さの棟があるわけです。1棟の幅は20メートル前後ですかねぇ。

頭上の案内板を見ると右手側の棟に向かってチケットと書かれていたので、そちらのほうに向かうと緑の窓口みたいなのが2つ。さらに、まるで銀行か役所の窓口のようなチケット売り場が。入り口に整理券を発行する装置が置かれており、それを受け取って番号が表示されるまで待つわけです。なんか、面白そうなのでそちらへ。

整理券発行装置には4つのボタンが。えっとー、英語も書いてある。上から「Domestic tickets for today」「Domestic」とか書いてあるな。後ろも使えているので適当に前の人と同じ3番目のボタンをぽちっと。多分一番上の今日の分の国内チケットが正解なんだろうけど、まあ、どうでもいい。

で、待つこと5分ほどですかね。日本の銀行業などより多くの窓口が機能しており、そこそこの速度で捌かれていたのですよ。とりあえず、窓口に向かう。窓口はなんか、貫禄のあるおばちゃんです。整理券が放り込まれているボールみたいなのに自分の整理券も捨てつつ「トゥルクに行きたいんですけど」「今日の分?」「ええ、お願いします」まあ、多分明らかに受け取った整理券の内容は間違っていたんでしょうが、(所詮東洋人と諦められているのか)何も言わずに調べてくださいました。

「5時9分の列車がありますけど?」「えっとー?」「あと15分ほどですね、それでいい?」「んー、それでお願いします」ちょっとあわただしい気もしましたが、さしてすることの無い私ですし。「列車番号はこれ、車両番号がこれ、座席番号がこれ」と丁寧にチケットを持って説明してくださるおばちゃん。「あと、残念だけど割りと混んでいるみたいで、後のほうだから通路側の席になっちゃったよ」「ああ、かまいませんよー」などと。

ちなみに、当然私に合わせて会話は全部英語。普通の街の駅の窓口のおばちゃんでさえ(と言うと失礼に聞こえるかもしれませんが)、ここまできちんと英語で全部話して下さるのですよ。発音に関しては、結構癖があるということは昨日も述べましたが、ほとんどの人が当たり前のように英語を駆使なさる。それはEUという枠組みの中で他言語を母国語とされる方と接されることの多さもあるでしょうか、教育レベルの高さであるのも間違いなく、すごく感心するのですよ。

ついでなんで横着して「えっとー、この電車って何番の、あれ…?(頭の中でホームと言う言葉が思いついて、英語が咄嗟に出てこなくなった)んと…」「プラットホーム?」「あ、そうそうプラットホームの番号って分かります?」恥ずかしながら、日本語で考えてしまって言葉が出てこなくことがあるんですよね。精進が足りない…というか、英語で考える機会が本当少なくなってるんですよね。

「さっき言ったように、これが列車の番号だから、後ろにある画面と併せて見ればホームの番号が書いてあるよ」…いや、そこを横着しようとして、こう、ついでにホーム何番です?って聞いたんですが…。まあ、いいや、丁寧に説明してくださったので申し訳なく「ありがとうございます」ということで自分で調べます。17:09発141号、11番ホームですな。残り15分と少しですので、さっさとホームへ向かうことへ。

ホームをくぐると、そこは、天井はないものの駅舎の完全に延長なのですよ。改札なし出入り自由で、そこに列車がそのまま停まっています。目の前には豆や各種果物を売っている露店があったり。家族連れが、イチゴなんかを買っているのですよ。

ともかく、列車を確認しに。ホームの一番端の11番プラットホームに停まっていますね。乗ろうかと思いましたが、ホッとすると喉の渇きや空腹感に気付きます。列車も2時間の旅。日本の新幹線みたいなワゴンサービスがあるとも思えないので、なんか買いに行くのですよ。

まずは、気になった先ほどの露店。手前にはさやえんどう?それから、アメリカンチェリーにイチゴにマスカット、向こう側にはスモモだかネクタリンだかでしょうか。なんか、目分量売りみたいな感じですね。雰囲気からして電車内でそのまま食べるためのものですかねぇ。そういや、昔ヨーロッパで家族旅行したときには、こういうところでネクタリンとか買って食べた記憶があります。

何にしようかと思いつつ値札を見ると、えっとちょっと綴りは違いますがこれはリットルかな?アメリカンチェリーが1リットル3.50ユーロ…。たけぇ…。イチゴにいたっては5.00ユーロとか(ちょっとあやふや)。まあそんなものかなぁとおもいつつ。アメリカンチェリーを買うことに。さて、問題は書いてある単位が分からない。なのでここは外国人らしく、アメリカンチェリーをさして指一本立てて「ひとつ」。ついでに3.50ユーロ差し出してみる。店員のおねえさんは「ひとつね」と確認の上、なんか金属製の容器にがさがさーっとアメリカンチェリーを山盛りにしてビニール袋に入れて結んで、はい一丁、って感じ。フィンランドで最初の買い物は(バス料金を除くと)一袋分のアメリカンチェリーでした。

さて、アメリカンチェリーを一袋調達できたものの明らかにこれだけでは喉の渇きは潤せない。しょうがないのでホームから離れてなんか買えないか探索に行くことに。別の出入り口から駅舎内に戻ってふらふらしているとキオスクと…これはネットスペース?ちょっとした待合スペースみたいな場所にファーストフード店にあるようなカウンター席がずらっと。壁には1時間2ユーロちょっとみたいな表記が。へぇ、携帯電話先進国とも伺っていますし、こういうのも普通にあるんですね。ホテルでネットワークが繋がらなかったりしたら、いざとなったらこういう、ネットスペースみたいなのを探すのも手なのかもしれない、と思いつつ時間はそんなに無いので、反対側のキオスクへ。

キオスクは、ほとんど日本のものと変わらない感じですね。売店方ではなく、いわゆる店舗型の方ですが。小さめのコンビニみたいな感じです。雑誌、お菓子などをはじめとするちょっとした食品、飲み物の冷蔵庫などなど。レジは少し高くなっており、店の中央にちょっとした列ができてました。

とりあえず、邪魔なスーツケースを抱えつつ飲料コーナーへ。ミネラルウォーターにしようかと思ったら、ほとんどがフルーツの風味つきみたいで断念。いえ、ボルビックのレモンとか飲むと、おいしくないわけではないのですが、最終的に余計に喉が渇く気がする人なんで…。プレーンミネラルウォーターがちょっと目に付かず、手前にコカコーラ、コカコーラゼロ、ダイエットコークと並んでいたので、なんか、いつもの感覚でコカコーラゼロを。コカコーラはだめですが、ゼロやダイエットは飲んだ後がすっきりしていて好きなのです。価格はコカコーラが2.20ユーロ?ほへぇ。高い。

レジの列に並び、レジの前の方に来ると、目の前にいわゆるチョコレートバー系のお菓子が。それなりにお腹が空いているのと、懐かしさでなんか買いたくなるのですよ。並んでいたのはスコットランドでも定番だったMars barに、日本でもおなじみのSnickers、それからTwisters?ああ、なんか2本入っていてキャラメルみたいなのをチョコレートで包んだやつですね、そういやありましたねぇ、と言う感じ。で、Snickersを一本、ついでに。1.00ユーロらしい。換金したレートでだと180円ですよ…。高いなぁ。

ちなみに、懐かしいといいながらMars bar(表記はMarsなんですが呼び方はバーをつけてマーズバーと呼んでました、定番中の定番)を避けた理由については、スコットランドに住んでいた頃に、あちらで毒物混入事件があったからなんですよ…。子供だったこともあり詳しい話は分からないんですが、両親が買ってくれなくなったのと、子供心にマイナスイメージを植えつけられたのもあり、パスしました。今になって思えば、イメージダウンを図った悪質な工作とかだったのかもしれませんし、未だにこうして並んでいるところを見ると大丈夫なんでしょうが、印象というのは大事なものなのですよ。

で、2つ併せて2.60ユーロ…あれ?コカコーラゼロ1.60ユーロ?んー。まあ、表記されていたのが確実にペットボトルのコーラを指していたのかも自信が無いですし、ほかのものと比較してもそんなものかとなんとなく納得。大体日本の1.5倍から2倍の値段ですが…。ちなみに、物価に関しては、純粋に高いのもあるでしょうが、ひとつは税金なんだろうなぁ、となんとなく推測しています。税金の制度が違うというのはありますが、イギリスでも消費税って表に出てないだけで、現在の日本人の感覚でかなりの税率がかかっていたと聞いた記憶がありますし。ソースを示せ?まあ、適当に調べてください。

さて、これらを買い込み準備万端(?)で列車に乗り込む。割りとギリギリの時間になり、ホームの駅員さん(と思っていたら後で車内を周って来られたのでむしろ車掌さんだったらしい)に、どの車両か聞いて乗り込みます。

扉はなんかボタン式で開くらしい。日本でもありますが一定時間で自動でしまるらしく、なるほど、原則寒い国の乗り物なんだなぁ、と。目的の車両に先に乗り込んだおばちゃんがあけた扉の向こうにそのまま乗り込もうと駆け込んだら、うを、閉まり始めた。まあ、駆け込み気味で押し入ったら、先に乗ったおばちゃんからなんか声かけられた?ほえ?フィンランド語?表情から察するに無茶な乗り方しない、みたいに窘められた?まあ、怒っている風ではなく、苦笑してらっしゃいましたが。こちらが、「?、?」という表情を浮かべているうちに、車内に行かれてしまいました。あえて、英語でお願いしますー、と言うほどの場面でもないでしょうから、ま、いいか。

電車内は、そこそこの乗車率で2人がけの椅子に大体1人乗っている感じ。なるほど、だから、相席になるけどいい?と聞かれたのですね。ギリギリ、相席になったくらいなのでしょう。それを踏まえて、お隣さんになる男性の方に「お隣り失礼します」「どうぞ」とやり取りをして座ります。

その方は、なんか、新聞読んでらして、私の席の前のポケットには大量の新聞が入っていますが、フィンランド語…。大分疲れていたので、のんびりと車内、車外をぼーっと眺めます。

発車してすぐの駅に停車後、車掌さんがチケットを見に回ってこられました。なるほど、このときの確認が唯一の確認だということですね。とりあえず、チケットを渡しなんか印を押していただきました。それで終了…だったのですが、なんかほかの方々は身分証明書みたいなのも提示されている様子。定期券?にしては、特急列車ですしね。ひょっとすると、こちらでは身分証明書も提示するのが当たり前なのかもしれません。良く分からんですが。つまり、何も分かってない旅行者丸出しだから、見逃してもらっただけで、犯罪対策とかで確認するのが当たり前なのかもしれませんね。いえ、すべて憶測でしかないですが。

車内は日本で言えば特急列車風ですかね。VRという特急列車なのですから、そのままですが。椅子はリクライニング機能つき、回転もするらしい。なんか、車内の天井にモニターが据え付けられていて、そこには時折、メッセージが流れるほかは現在時刻と運行速度が交互に表示されていました。メッセージの内容は駅到着前に流れる車内放送と同じであることを確認。運行速度は大体、最高速で160km/h程度。やはり特急列車というイメージですね。

そういえば、相変わらずフィンランド語と多分スウェーデン語、そして最後に英語で放送が流れるのですが…途中であった謎な英語。「The bus to Hamko at 18.20 leaves the station.」放送を聴いていてなんのこっちゃと思っていたのですが、文章で見て多分「The bus to Hamko leaves the station at 18.20.」の間違いなんだろうなと納得。原文をそのまま訳すと18:20のHamko行きのバスは駅を発車します、なんですよね。まだ18時なのになんでもう発車するんだよ…と思ってしまいました。まあ、おかしいのはきっとお気づきの方もいるんでしょうが、所詮は国内線の列車の放送ですし、こういうのがすぐに直らないのはどこの国も一緒なのかもしれません。

外の景色は、日本の田舎にも共通するイメージが。というのも、比較的木が多く、フィヨルドによるものと思われる小さな山が多い地形のためです。建物は青とか赤の屋根で、建物があるとまったく雰囲気は異なりましたが。少なくともスコットランドの、なだらかで大きな丘陵のふもとに牧草が生えており、羊が点在する…そういう雰囲気はありませんでした。

Snickersをもしゃもしゃ。コカコーラゼロで流し込んで腹ごしらえ。さすがにお隣さんが居るところで、アメリカンチェリーをもしゃもしゃ食べるのは気がひけたのでこちらは、ホテルにまで持って行くことに。

2時間の旅を殆どPSPとのにらめっこで時間を潰しトゥルクに到着です。降り立って…はい?どこですか?ここ、と思ってしまいました。降りていきなり吹きさらし。ホームと駅舎があるのですが、別にホームから外に直結しているし。まあ、乗る際に改札が無かったのですから当たり前かもしれませんが…。

ともかく、駅舎と反対側が荒野…。ヘルシンキの駅の盛況さを見て、そこまでではないものの、旧都ということで少しは期待していたのですが、完全に裏切られました…。

駅の表にはタクシーが何台か。とりあえず、タクシーは最終手段ということで駅舎に入って、地図とかを探します。しかし、ホテルの載っている地図は無く。ついでに言うと、ホテルの連絡先メモってない…。というかホテルの正式名称があやふや。ひょっとしてすごくピンチですか?

壁の市内観光地図を見て、そこに記載されているホテルの印(ホテル名は無い)を一つ一つ当たれば無問題!…すいません、さすがに無理でした。結局駅舎から出てきたら、もうほかの降者客は残っておらず、1台だけ残っていたタクシーの運ちゃんに、覚えているホテル名の片鱗を。なんか通じた…。というわけで、結局タクシーに連れて行っていただきました。ちなみに、わずかな乗車でしたが、2メーターで7.00ユーロの出費。はぅう。まあ、でも、ホテルに到着できたんだし贅沢は言えません。

ホテルは2人部屋しかないらしくダブルベッドが…。というか、広いし、いい部屋とも思いますが、掃除とかはいい加減な印象。その辺は日本とかのイメージとは違いますねぇ。

冷蔵庫の中には飲み物などを確認。ついでに料金表が冷蔵庫の上においてあったので拝見…はい?ミネラルウォーター3.50ユーロって…おまっ、ちょっそれは流石に、ぼりすぎだろう…。備え付けの電気ポットとインスタントコーヒー、ティーバッグが2種類、それぞれ2杯分があり、それはサービスらしい。コーヒー2杯じゃ足りないが…お湯沸かしてそのまま飲むことにしました…。

そんなこんなで、ホテルで一息ついて、アメリカンチェリーをほおばっていたところ(ちなみに、最初は何も考えずにもしゃもしゃやってましたが途中で変な味が、よく見ると傷物の中にはカビてるのとか混じってて…気になり始めてからは半分くらい捨てましたまあ、それでも結構食べましたが)で、20時。サマータイムなので実質19時なんでしょうが、外が明るい。また、歩いている人も多く。流石にアメリカンチェリーを夕食にしたくなかったので夕食を調達することに。

ホテルの1階には無難に宿泊客向けのレストラン系の施設が多く存在しているのですが、まあ、そこはそれ。やはり現地の味を知りたいのですよ。というわけで歩き回ります。

駅や駅から乗ったタクシーから見た町並みは、なかなかの寂れ具合でしたが、駅の周辺はあまり栄えていなかったことがなんとなく分かりました。つまり、列車は街としての主要交通機関ではないということなのでしょう。街の雰囲気は川があるのは異なりますが、なんとなくスコットランドで言えばエジンバラに近い雰囲気を感じました。いえ、寂れ具合とかですが。もちろん、もっと独特のものもあるんでしょうが。

ひとまず、地図を片手に、現在位置を見失わない程度に色々歩いてみます。あたりには通りに面して机を出している飲み屋さんのほか、ハンバーガー屋と、kebab+ピザのお店が多いですね。というかそればっか。

広場らしきものがあったのでそこまで行ってみると、なんか本当に広場ですね。街の一区画分がほぼ完全に更地になっている感じです。祭事なんかが開催できそうな広さがあります。あるいは土日なんかは何かやっているのかもしれません。そこにも端のほうに2、3の小型の店舗があり、やっぱり片方はハンバーガーともう一方はkebabとピザを売ってました。買いたかったのですがメニューが全部現地語で、ちっと尻込み。くぅ、私のへたれっ!滞在中に1度は挑戦しようと心に固く誓ったのでした。

ちなみに、ハンバーガーとかkebabとかピザとか、チェーン店とかの安いところで基本は5.50ユーロ前後。高いお店だとなんか、とりあえず、10ユーロからとか、15ユーロとか書いているところもあり…いったいどんな豪勢な飯が出るんだろうかと…。

現地のショッピングストアというかデパートにも行ってみました。最初はこういうところならファーストフードじゃない、ちゃんとしたレストランとかあるかなぁ、なんて思っていましたが、外のお店の物価の高さを見るととても入る気になれんのですよ。

んで、結局、あらかた、栄えてそうなところは見て回り、少し外れたところにあったkebab+ピザのチェーン店に入ってみました。「すんません、食事したいんですけど」「ご注文をどうぞ」「いや、メニュー読めないんすよ」「はぁ…」「どうしましょ?」「何が食べたいんです?」「さあ?」「ピザですか?」「ん、そうします(kebabにちょっと興味があったんだが)」「では、この中からお好きなのを」「えっとー、読めないんでさっぱり分かりません」「…んじゃ、こっちから乗せてほしい具財を選んでください」と言われて、覗き込む8種類くらいしかない。とりあえず、ココイチの感覚で2つほどトッピングをと考え「サラミとマッシュルームで」と頼んでみる。「それで全部?」「うん」ということで、注文取ってた店員のおにーさんがもう一人の店員のおにーさんにフィンランド語で話しかける。以下の会話は推測ですが、ニュアンス的には多分間違ってないと思う。

「サラミとマッシュルームトッピングだって」
「はあ?それだけ?どんなピザだよ、本気?」
「だって、そう言ってるし」
「まあ、いいけどさ…」

うん、やっちゃった感が…(苦笑)。

しかし、自分でも思いますが、店員さんにしてみれば、いい加減にしてくれと言いたくなるくらい、面倒な客ですよねぇ。とはいえ、東洋人の片言の英語しか話せない旅行者…っつーことで親切に付き合ってくださっている感があって…すごく助かったのですよ。

んで店員さん戻ってきて「食べていくのかい?」「お願いします」「じゃあ、5.50ユーロだけど…飲み物居るのかい?」「何があります?」「…」とりあえず、ペプシの入ったタンクを指差す店員さん。「あ、んじゃそれお願いします」「じゃあ7.00ユーロだよ」「ほうほう」不満と取られたのか「5.50ユーロに飲み物が1.50ユーロだから」とのこと。いえ、不満と言うよりペットボトルで1.60ユーロだったからお店のペプシで1.50ユーロでいいのか?とちょっと思っただけなのですけどね。10ユーロ紙幣を渡して清算。「座って待ってなよ、持っていくから」「お願いします」「あ、これは君のだから持って行って」と先ほどのペプシのグラスを渡される。本当に何から何まですいません…。

とまあ、そんなこんなで、しばらく待って出てきたピザ。生地は薄いですがサイズは日本で言えばMサイズより大きく見え、なかなかボリューム感はありましたね。で、味のほうはサラミとマッシュルームだけなので割りとしょっぱいピザでしたが、空腹感もあっておいしく感じ、さくっと平らげお腹いっぱいになりました。最後に、店員さんにお礼を伝えて、立ち去りました。

というわけで、なんとか食事にありつき、街の探索を終えてホテルに戻った段階で22時前になっていました。とまあ、いう感じでフィンランドでの長い初日が終わったのです。

もうなんと言うか、これって日記か?という分量になってしまいました。でも、とりあえず初日を書き上げないと以降のネタに移れないので。ちなみに、2日目以降は、学会に参加して……いることもあって、もう少しおとなし目の分量に収まりそうです。