フィンランド初日の続き

さて、機内ではほとんど睡眠体制で9時間半のうち実に7時間近く寝ていたことや、上昇下降時に飛行機が揺れまくって、降下時に至っては2回ほど、すっと落ちる感覚があって、客席から声が上がっていたことなどはこの際おいておいて、到着前後に移りましょう。

到着直前には窓から外の地形が。なんというか、フィヨルドってこういうものなのかという感じに海によって引き裂かれた緑の大地が。それなりに上空から見ているからでしょうが、本当にズタズタに見えました。

到着時刻はほぼ3時。到着時のフィンランドの気温は20度を少し上回る程度でした。なんか、一年のうち一番天気のいい時期*1みたいで、陽光とあわせるとそれなりに汗ばむくらい、湿度は無いので過ごし易い感じでした。

到着は3時で、到着直後、入国審査前にトイレに行っていて出遅れたことや、乗り継ぎのため入国審査をヘルシンキで受けないで別の搭乗口に乗り換える方々が半数より多い感じだったためか、入国審査もほぼ待ち無し。荷物もすぐに確保できて、そこまではすんなりと行きました。

次にしたのは、携帯のSIMカードの入れ替え。レンタルしたノキアの端末に入れ替えました。すると、元の携帯のLSIMOが起動しない…。ちょっ…そういう仕様ですか?!まあ、解約した携帯でLISMOを使って音楽プレーヤにするとかできないようにするためなんでしょうが、せっかく音楽プレーヤとして使おうと思っていたのに…。

ノキアの端末の動作確認まで終え、気を取り直して両替へ。えっと、1ユーロ180円ね。まあ、どのみち現金は必要だし、今、このレートで両替するしかないのですよ。窓口で「I'd like to have my Japanese Yen exchanged into euro.」と言い放つ。「レートは180円で1ユーロですがよろしいですか?」「よろしいです」…あれ?会話が止まった。

ああ、そうか、いくらかを提示しろと…。ということで、とりあえず、万札4枚突き付けてみる。「くらえっ!!」…とは言えない根性無しな私。「It will be two hundred and eigthy」ほうほう…あれ?多くない?まあ、多い分には良いかと、いいよーと言ったら出てきたのは218ユーロとちょっとだった。…おねーさん、発音悪いよ。それはeighteenです…。まあ、そんなおいしい話は無いわけで。機内でも思っていましたが、フィンランドの方の英語の発音はあまりよろしくない模様です。

続いて、予定通り駅へ向かう手段を探ることに。ヘルシンキ市の観光地図を貰ってくるとそれらしき建物が市内の中央に。で、問題は観光地図には空港の場所が載っていない。あるいは載っているのかもしれないがどれかはわからず。こういうときはインフォメーションセンターですね。というわけで、聞いてみる。「駅に行きたいんですけどー」「10番か615番のバス使えば行きますよ」「ありがとう、そうします」というわけで、出てすぐのバス停へ。タクシーという手段もあるのですが、正直、あまり使いたくないのですよ。少なくともどれくらいの距離かとかも知らずにタクシーに乗るのはちとどうかと思いますしね。

で、近いほうの10番のバス停へ。先客がお二人いらっしゃって、運行案内を覗いてらっしゃる。そこで、その方々に続いて覗いてみる。ふむ。確かに停車駅らしき列に中央駅って書いてありますね。というか、大半がフィンランド語でよーわからんのですが。えっとー、料金はこの上のほうの5.90ユーロ…?え?高くない?なんかクレカのリストまで並んでいるし…ひょっとして、この欄はなんか広告スペースかなんかなのだろうか?と思いつつ探ってみる。時間的には20分に1本くらいでそろそろ来るのかな?会社はFinAirってことは航空会社の運行している送迎用のバスですか。

とか思っていると、バスが到着。先にいらした2人のほかにも何組かの方がいらっしゃって…。なんで、よりによって私のまん前で扉が開きやがりますか?えっと、先に並んでいた方が先に行くべきだよね、なんて、躊躇していたのですが誰も動かず。仕舞いにはバスの運ちゃんの同僚さんが横から来てなんか、短い雑談をば…。えっとー、私乗っちゃって良いんですか?周りの方々はそんなに気にした風でもないのですが、踏ん切りのつかない私。この辺、日本人ですねぇ。

運ちゃんから「乗らんの?」みたいなボディーランゲージ。あちゃー、なんか、失敗した感が。これを取り戻すためには!ということで咄嗟に質問でごまかす。「このバス中央駅に行きますー?」「ん?ああ、行くよ」「んじゃ乗りますー」ということで、目的地に本当にいくのか分からないから乗るのを躊躇していた風にごまかすのですよ!うまくいったのかどうかは知らんがな!

んで、値段を言われて5.90ユーロ…ああ、あれやっぱり値段ですか…。えっと、両替で小銭貰ったけど90セントはない。バスと言えばお釣り頂戴は厳禁。っつーことで、クレカを差し出してみる。おお、手馴れた感じでサインもとめられてサインして無事乗り込めました。

さあ、一番乗りの特権ということで運転席の直後よりひとつ後ろの席に陣取って、乗ってくるお客さんウォッチングです。言葉の感じから全体を10として、現地人3、英語圏の人5、日本人1.5、フライトアテンダントさん0.5の配分。ちなみに日本人は私以外は、私の後ろの席に陣取った女の子2人組みと、幼稚園児か小学校入りたてくらいの女の子を連れた夫婦の3人。まあ、別にどうでもいいですが。

途中で体格的に私に匹敵するくらいのおなかの持ち主の米語らしきものを操る黒人のおっちゃんが一人。なんか、お釣りが無くて追い戻された…なんか、チケット買って来いかなんか言われたらしい。おおっ、咄嗟のクレカ作戦は正解だったのかも。

ついでに、値段についてボーっと考えてましたが。1000円前後か…やっぱ高くね?ひょっとして超遠い?まあ、空港を街中にぼーんと作るといざというときに大惨事なのはシムシティで嫌と言うほど経験しているし、当たり前かもしれませんが。タクシー使わなくて良かったかもしんない。

10分ほどでバスは埋まり発車…してすぐに、別ターミナルで少数の客をさらに乗せる。なんか、後ろのほう、ひょっとして立ってます?というわけで、再度走り出すと、案内が流れる。フィンランド語と、ひょっとして、スウェーデン語?その後で英語が流れる。中央駅まで30分ほどとのこと。やはり結構ありますね。

さて、窓の外を観察。天気は雲ひとつ無いとは行きませんが晴れ。スコットランドでも感じたような割と大胆に土地を使って作られた道路。その脇に杉らしき緑が結構生えていますね。割といろんな場所で高低差はあるらしくちょっと上ったり下ったりを繰り返す。なるほど、フィヨルドによって形成された土地の特徴なんでしょうね。

しばらくすると企業の建物を中心とした町並みが。さらに進むとより一般的な街中の雰囲気に。と突如何も言わずにバスが止まったかと思うと、乗ったほうとは違う後ろの扉が開く音。え?と見ると何も言わずにフライトアテンダントさん2人が降りて行かれました。おおおぅ。会社のバスだからそういう暗黙の了解ですか?後ろで「家なのかな?」「駐車場っぽいよ、ここで車、停めてるんじゃない?」という会話が聞こえてくる。ふむ。なるほど、確かにそんな感じだ。

さて、もう少し行ったところでホテルで停車、少しお客さんが降りる。放送で次が中央駅ですと流れる。もちろん、先にフィンランド語などで流れているのは理解できてないがな。

とか考えているとぐるっと回って駅のロータリーにつけるバス。ほとんどの客がここで降りるらしい。というわけで、私も荷物つかんで降り立ちます。

さてようやく降り立ったヘルシンキの街中、中央駅。時刻は17時より少し前。日が沈む気配は無く、まだまだ初日は続きます(ぶっちゃけ初日は朝から始まり時差で6時間長く、向こうはサマータイムでかつ夏場で昼が超長いというのも理由のひとつ)。

*1:その後聞いた話では10年に1度のいい天気だとか…というお話も