圧倒的遊戯ムゲンソウルズ(PS3):買ってきた

日本一ソフトウェアということで、一応気にはなっていたのですが、コンパイルハートじゃん…。(ちゃんと、ロゴが出てるじゃん…。)先週忙しくて買い逃し、気付いた時には近場が軒並み売り切れで、昨日ようやく手に入れたところです。
で、ゲーム起動して、いきなりのお色気シーンに驚きました。パッケージ見たらCERO D、それもセクシャルの記号しかついてないし…。ディスガイア4CERO Aだったのに…。(比較対象をネプテューヌにすると、納得のDですね…。)というわけで、事前情報無しだったので虚を突かれた感じでした。


まだ、2つめの月燿界の途中なので、あんまり感想とかゆーのもなんなのですが…。とりあえず、やり込みゲーとしての要素を備えつつも、基本バカかつちょっとエッチなノリで進むのを楽しむタイプのゲーム…なのかなぁ…。後々のやり込みがどれ位面白いか次第で、評価は変わるかも知れません。
戦闘のシステム的にはグランディアとかに近い、2Dのフィールド上でユニットを動かしてから、コマンド選択するタイプです。同社で(同社じゃないし…なお、ねぷねぷ2はまだ積まれています)私がプレーしたことがある同じようなタイプのゲームとしてはファントムブレイブとかでしょうか。ファントムブレイブよりは、参加人数が少なくフィールドも狭いですし、移動周りも簡略化されている感じですが、ギミックとして下僕化、吹き飛ばし、大小のクリスタルなどが存在する分、こちらはこちらで複雑な面も。全体的にはRPGの戦闘というよりはSRPGの戦闘に近いかも知れません。フィールド移動して連打してるだけでレベル上げ…という感じの考える必要のないRPGよりは手間がかかりますね。まあ、それを面倒と捉えるかどうかは個人差かも。一応、オートとか有ったら楽だったかもですが、それはそれでシステムを台無しにしそうですしね。
戦闘関連の不満点は、味方以外のユニット一覧の参照が困難なことでしょうか。フリーカーソルモードで、L2、R2押して、順番に見ていく必要が有る(と思う…。一覧を出す方法があるなら切実に教えて欲しい)のですが…これが、敵味方、クリスタル、全部一緒くたにして順番に辿っていくので、全部通して見るだけで、ちょっとした時間がかかってしまうのです。で、このユニットのステータスを追いかける作業が必要なのか?ということですが、有る程度まともに戦う時には必要という認識です。というのも、クリスタルは見た目で効果の違いが把握できないからです。特に小クリスタルには、一定エリアに及ぼす効果があって、中でもHPダウンやSPダウンといった効果を探索中に何度も受けるとそれだけで大きな損失になりますので。また、下僕化に関連してくるMOEと呼ばれる属性の違いも、通常の敵ユニットは種族で固定なのにクリスタルはイチイチ確認しないと分からないとか、攻撃対象に選べないクリスタルは敵ユニットみたいに攻撃対象に選んでステータスを確認するといったことができなくなっているとか(主人公の下僕化の範囲内のクリスタルは確認可能ですが、これもいつでもどこでもというわけではありませんし)、攻撃対象に選べないので吹き飛ばしでピンボール状態で敵味方クリスタルが入り乱れるとやっぱりイチイチどのクリスタルがどこに移動したかフリーカーソルモードで順番に確認しなくてはいけないとか、クリスタルの効果範囲もやはりフリーカーソルモードで直に見ない限り分からないとか。
その上、悪いことに、選択した際に遅延があり、情報が表示されるまでに少し時間がかかってしまうのです。ちなみに、HDDにデータインストール済みですがそれでも生じています。ディスガイアのように、簡易ステータス一覧がリストで参照できて、そこで選択したら実際のユニットに飛ぶとか、そういう仕様が無かったのは非常に残念です。それがあれば、致命的な効果のクリスタルの有無をチェックして、ヤバイ奴の場所だけ覚えておくとかできたんですけど…。
後は…戦闘に関しては吹っ飛ばし全体がやや微妙。面白くないわけじゃないのですが、どちらかというと、吹っ飛び方がおおざっぱ*1で、2手3手先を狙って打っていくというのは、多分よほど熟練しないと難しいんじゃないかと感じます。それが読めないということは、とりあえず、吹っ飛ばしてみるか、というギャンブルでしか無いので、戦術的には吹き飛ばしを使わない方が安定はするという…。上手く使えば味方の位置を入れ替えて、弱ったキャラを後方に下げるとかもできるのかも知れませんが…やっぱり単なる曲芸だと思います。
一方で、戦闘関連の良い点もあって、例えば、連携時などの戦闘エフェクトを発動中でもR2だったかなんかで飛ばせるようになってることは評価できますね。また、戦闘における実用性、必要性にはやや疑問符がつきますが、下僕化(萌え殺し)関連は変身の状態別のセリフなどを見ているだけで楽しめたり。各種連係攻撃のエフェクト、フィーバーモード発動時のノリの良さなども純粋に楽しいと思えます。
もう一つの戦闘である艦での戦闘については…まだ、全然コマンドが増えていないので、分からないところだらけです…が、なんか、パラメータ勝ちしていると、ひたすら貫通弾撃ってるだけで安定しそうなのがちょっと…。リュートの言っていることはあんまりアテになりませんし、吸収や反射されると面倒くさいですからね。一応、3すくみ風になっていて、貫通は速攻に弱いことになっているが、あくまで速攻を合わせられると貫通の威力が下がるだけで無効化や回復はされないですし、速攻は元々威力がやや低い分パラメータ勝ちしているとこちらの貫通の方がダメージが大きかったりすることも普通だし…。ジャンケンで言うと、パーをも突き破るグーが一番強かった…という感じです。
グラフィック関連は好みですが…ちょっと粗いポリゴンで太めの輪郭線という感じで、元絵にはないクセが感じられるのが気になるかもしれません。割りと頭身が低めなのも併せて。エロさで言うとアルトネリコ3>ムゲンソウルズ>ネプテューヌかな?ムゲンソウルズの温泉でのマッサージもかなりけしからん出来ですが。あとアルティスは下乳が気になって気になって…。特に腕を組んだ時のたくし上げ感と通常時の差がまた…。あとは、戦闘中もパンチラ…というよりパンモロというか…そんなんばっかりだし(アルティスは黒)。それどころか、初期に作ったモブキャラは何時まで経っても下着姿だし(服が高くて買えないのさ)。まあ、でもただ単にエロいのやりたいだけならPCのエロゲやろうぜ。
ゲームのテーマである萌え*2という観点では、システムの根幹に関わっている部分で、主人公の変身だけで多用なキャラが用意されているので、絵柄が容認できれば、それなりに気に入ったキャラの1人や2人や3人や4人くらいは居るんじゃないでしょうか。まあ、でも、実際のところ、ゲームシステムだけで見ると、魔法でも設定されている火だとか氷だとかの8属性だけで表現できたはずとは思うわけですが(相性があって、一致していると服従させやすいとか、服従の方法も別に萌えによる下僕化じゃなく、オーラとか威圧感とか覇気とかそーゆーのでも良かったわけで)。
ゲームシステムは、まだバランスが分からないのでなんとも。ただ、要素がかなり多い一方で、ムゲンポイントが必要なものが多そうなので、放置されるものとか出てきそうな気も少し。例えば、武器防具は、レベルの他、レベルキャップなどを決めるランクが上げられたりするわけですが、新しく性能の良い装備が出た時にどうするのか?元の性能の低い装備を成長させることなんて結局無いんじゃないか?とか(ディスガイアのようにアイテム界で育てるのではなく、消費するのはあくまでお金とムゲンポイントなので)。また、厳密にはシステムでは無いですが、戦闘参加メンバーが4名なので、自分で作成した汎用キャラを使う余地があまりないというのも好き嫌いが分かれるかも知れません。さらに、各世界を回る度に下僕を増やしていく仕様は、終盤にはディスガイア以上に多くの固有キャラが仲間に居ることになるんじゃないか?とゆー気が。
システム周りの不満点もいくつか。まず、拠点内で変身できないこと。変身することで得意とする武器と技、属性が変わるので、属性を頻繁に帰る場合には、事前に色々と武器などを用意しておく必要があるのですが、お店のある拠点内で切り替えられない(少なくとも今の段階では)ので実際にパラメータと相談して買い物するとかができません。そのために一度、フィールドに出向いて変身して戻ってくるしかないというのは流石に不親切かと。
また、技の入れ替え関連にも不満が。本作では、武器によって依存パラメータが違うので、変身してパラメータが変わると、装備中の武器を有効に扱えなかったりします。まあ、そこの制限は敢えてなのでしょうけど、同様に変身する度に技のセットも入れ替えたくなるんですよね…。技も依存パラメータや属性の違いが大きいですので…。ところが、この技の設定が不親切。一度に装備できる技は12個で戦闘中の入れ替えなどはできない。属性を切り替えること前提の場合12個ではちょっと足りない。以上の理由からシュシュだけは頻繁に弄りたくなるのです。ところが、シュシュの場合、変身で多用な技を覚える上にその全部が変身の状態に依らず選択可能なため、一覧がやたら長い。それでいて、技の検索機能がない、作った技セットの記録機能とかもない。変身に応じて技セットが自動的に切り替わるようにはしたくなかったのでしょうけど、ちょっと不便です。ゲームが進んだらその辺が整備されたりするのかな?
もっと細かい不満を挙げると、回復アイテムの使用が連続で行えないこととか。同じ種類の回復アイテムを、連続で違うキャラに使えない…ならまだしも、同じキャラに対しても連続で使えず、一度アイテム一覧に戻る。さらに戻る時に○ボタンを押すことを強要されるが、×とかほかのボタンだと反応しない。アイテム一覧に戻るしかないのに、ボタンを押すことを強要され、あまつさえ押すボタンまで指定されるので、連続で回復アイテムを使えるRPGに慣れていると地味に不快。一体いつのRPGだよ?というレベル。
なんか、まとまってないのでとりあえず、総評みたいな感じで。本作はえっちぃので、えっちぃのは嫌いです、な人にはお勧めしません。また、家族の前でプレーするものでも無いと思います。戦闘のインタフェース周りに不親切な部分があるので、最強を目指すストイックな戦闘マニアさんにもあまりお勧めできないかも知れません。ギャルゲー、エロゲの類が平気でプレーできる、あるいはプレーすることを公言してはばからない程度のよごれっぷりと、キャラの育成に喜びを感じる心の両方を有る程度のバランスで兼ね備えた人向けだと思います。
以上。

(追記)そーいや、ボス戦で出てくる「〜の壁」って、最強スレ系のネタですよね。本作の絶対神シュシュは、名前だけ見てるといずれ全知全能の壁を突破できそうな気もしますが…パラメータ的にもそんなに強くないただのボスが、勝手に惑星破壊の壁とか名乗るのは微妙にどうかと思います…。

*1:演算自体は正確なルールに基づいて居るんでしょうけど、プレーヤーの方がおおざっぱにしか対応できないという意味で。ユニットのサイズとか重量とか速度とかの違いとか反射係数とかがイマイチ分かりませんし、衝突時の角度は1回目分しか表示されないので2回目はまだ予想できても3回目以降はさっぱりとか、そう言う次元の話

*2:個人的には定義が曖昧なのであまり好きな表現でも無いのですが…ここでは、ゲーム中に表現されているような、キャラクター属性に依存した嗜好とかそーゆーものということで一つ