ディスプレイが壊れました

ええ、ディスプレイです。元々、発色も変で、どう調整しても色味が上手く合わず、微妙に気に入らなかったのですが、1600x1200で回転する機構が付いているものということで、仕方なしに買ったサムスン製。安物買いの銭失い。所詮はサムスン製か…という感じの残念さでお亡くなりに。私の場合、録画予約の関係などで、現在はPCつけっぱ、ディスプレイだけ落とすという毎日なんですが、ディスプレイを落とすとバックライトが中々復帰しなくなりました。始めは点滅するようにして点いていたのが、段々時間がかかるようになりそのうち、その起動中に電源を含む本体のボタンが効かなくなり、ディスプレイとか左上に表示されたまま残ることに。しばらくそのまま暖めた上で電源ケーブルを抜いて挿し直してやると、なんとか起動し直すのですが、帰宅の度にそんなことを繰り返してもいられませんので、仕舞いにぶち切れて押し入れ行き。


で、どうしたかというと、タブレットを買い換えました。タブレットといっても、iPadとかじゃなくて、ペンタブのことです。いや、家電量販店で「タブレット探しているんですけど、どこで扱ってらっしゃいますか?」と聞いたら「は?ああ、ペンタブのことですか」と言われましたので、最近はそう言わないと通じないんだなぁ、と。
で、なんで、ディスプレイが壊れてペンタブ買い換える話になんのさ?と。それは、メインディスプレイの縦横比率が16:10(というか横縦比率ではないかと言う気がするが)になったからです。今まで使っていたintious3(PTZ-630)が4:3だったのが、今のメインディスプレイである三菱製MDT243WGIIで使うと縦横比の違いが気になるので…。今まで欲しいと思いつつも中々手が出なかったintious4をお買い上げを検討することに。
intious4に関しては、筆圧検知の精度向上などが良く売りにされていますが、個人的には縦横比の違いが一番大きいように感じました(身もフタもないですが)。他には、ファンクションキーの配置が片側のみになり、右利き、左利きに合わせて、上下反転して使えるようになったことでしょうか。正直、intious3の場合両側にあることが返って邪魔になっていましたのでこれは良い変更点だなぁ、と思います。あとは、ファンクションキーの数が4から8に増えて、undoなどを設定しやすくなっているのが大きいですね。もちろん、以前からソフトに応じてキーの割り当てを編集したり、キーボードを併用したりで対処していたのですが、やはり、ファンクションキーの数が足りなかったり、キーボードの場合手を一度離す必要がありましたので。
そんなわけで、以前から量販店で良いなぁ、とぐりぐり落書きしたり、涎を垂らしたりしていた(比喩)のですが、今回のディスプレイの故障が一歩踏み出すきっかけになったのでした。そうして、お買い上げしましたのはintious4(PTK-640/K0)。midleサイズということで、本体のサイズは以前のA4モデルのintious3よりは少々小さい感じですね。横の幅が同じくらいで縦幅がやや短くなっている感じです。ただ、大き過ぎても取り回しに困りますしね。ちなみに、デスクトップで使用するため無線であることのメリットを余り感じられない、あと、充電とかが必要だと面倒くさいと言う理由からUSB接続の有線モデルです。まあ、ぶっちゃけ、ソフト関連の同梱物も無い、一番シンプルなモデルですね。
これで、がっつりお絵かきするぜっ!と言いたいところですが、すでに鍋敷き化*1の兆候を見せ始めております。


ところで、ところで、ディスプレイとも話が被るのですが、お店で気になっていたのがCintiqなんです。何かというと、液晶ディスプレイ一体型のタブレットなんですよ。高級モデルはとても素敵な値段が付いていておいそれと手が出せないんですけどね…。
このCintiq、普通のペンタブと違って、実際の画面上にペンで描くことで、ポイントしている位置の把握がし易いという、誰が見ても分かる利点があるようで、中々魅力的な素敵デバイスなんですよねぇ。実際には、ペンタブも、キーボードのブラインドタッチと同じような要領で画面だけを見ながら操作できるようになると、そう違和感も感じないのかも知れませんが…私などはどうしても、勢いのある線を引こうとすると、線と線の先を合わせるのが難しいという課題を覚えますので。
で、そんな素敵デバイスですので、以前から置いてある家電量販店で冷やかしに触って遊んでたりしていたんですが、ディスプレイの購入も含めて、ちょっとだけ…ほんのちょっとだけ、真面目に購入を検討して触ってみたんですね。
…無いわぁ…。これは、無い。そう思い知らされました。別にCitiqをdisりたいわけでもないのですが、とにかくペンと手が邪魔で画面の視認性が致命的に低すぎるのです。例えばメニューのプルダウンを操作したり、レイヤ管理をしたりしようとする時に、とにかく見えないのがストレスに。毎度毎度手をどけさせられるのが苦痛なのです。まあ、あくまで私個人の感想であることは断っておきますが。
で、先にも言いましたが、別にCitiqをdisることが目的では無いんです。何が言いたいかというと、モノを真面目に見て評価することの難しさとでも言いますか、そういう話をしたいと思った次第です。今回の話で言いますと、私は以前からこの液晶タブレットをひやかしで何度か弄っていたんですよね。でも、そのときには使いにくいというような印象は持っていなかった。それが、今回、多少なりとも購入を検討するレベルで見て触ってみたところ、使いにくいと判断した。これは評価する上でのスタンスの違いなんだろうな、と思うのです。
つまり、以前は、自分には手の届かないモノという観点で、本当に単なる冷やかしで触っていた。だから、値段を見て、その値段に怯み、そして値段相応に良い物のはずだと思いこんでしまっていたのだと思うんですよ(いえ、実際のものに値段の価値が無いと言うつもりは無いのですが)。ところが、いざ、自分で買うことを前提に、コストパフォーマンスや使い勝手と言った要素を含めて評価しようとすると、すぐに欠陥に気付くという。
で、翻って考えてみると、そういう要素というのは、我々の身の回り、日常生活から果ては国際的な問題まで、多く存在しているんじゃないかと思うんですよね。なんというか、自分には手の届かないモノ、自分とは無関係のモノなどと遠ざけてしまうことで、そのモノの持つ本質的な問題点などに眼が向かないことが。あるいは、値段だけを見て評価をしてしまうようなことが。
もうちょっと書くつもりでしたが…なんか飽きてきた&酔いが回ってきましたので、まとめちゃいます。まあ、なので、なるべく安易に思考停止しないで、自分の価値観で良いので、考えることって大事ですよね、みたいな。以上。

*1:高価な鍋敷き。鍋以外にも、というより鍋以外のモノの方が多く、様々なモノに埋もれる。