先の週末アキバにて

同人ゲームとか色々購入したのですが、報告できていませんので…。まずはコンシューマーから。

クリミナルガールズ(PSP)

最近落ち目感が酷い日本一ソフトウェアの新作です。…ん〜、微妙。ゲームの内容を簡単に説明するとお色気(おしおき)RPGです。
戦闘ではメンバーの提案という形で、与えられる選択肢から行動を選んでいきます。コマンドに不自由さがあるのですが、ある程度は、コマンドが出てくる条件みたいなのはあるようで、思い通りに行動できない理不尽さはそこまで感じません。
戦闘で選択可能なコマンドを増やすための主な方法がお仕置きです。お仕置きを行うことは、戦闘、特にボス戦などに置いてかなり重要になってきますので、これを封印してのプレーはほぼ不可能です。
また、お仕置きはミニゲームとなっていて、ちょっとやらしー感じ。CEROレーティングで17禁と言うことで、SMチックな描写があります。お仕置きでは、お仕置きの様子の一枚絵が隠されていて、お仕置きを加えることで隠している表面に穴が開いていくことで少しずつ覗けるようになるという。最終的に、お仕置きのレベルが4以上に上がり、ノーミスでクリアした際には一枚絵が表示されます。ミニゲームの難易度は高いということはなく、ちょっと練習すればすぐにノーミスでクリアできるようになると思います。お仕置きを加えながら「お尻叩かれて股濡らしてそう」とかゆー感じで妄想できる人なら十分楽しめるでしょう。
とまあ、ゲームのクリアにはエロが必要なんだ、だから仕方ないんだと、エロを正当化する初心者向けエロゲに近いコンセプトに仕上がっています(本作はエロゲでは無いわけですが…根底の魂、そう、ソウルは同じようなものをかんじるぞなもし)。
で、バランス的には、今のところまあまあ。ただし、あくまでまあまあの域で、優れているとは思いませんが。というのも、制限のかけ方が安直なので育て方を考えたり、戦闘中でアイテムを有効活用したりといった戦術性・戦略性が皆無だからです。一応、戦闘中のキャラクターの入れ替えが一番戦術性を高めている気もしますが…育成面の楽しさはやっぱりありませんし。
育成が単調なのは、戦闘のコマンドはお仕置きの種類が増えるとそれに伴って成長させられるようになる、という構成のためです。物語が進むと、新しいお仕置きが出て、そのお仕置きを実行することで新しく修得可能なコマンドが出て、その新しいコマンドが先に進むためには是非欲しいと。で、4つのうち、最低1つ、出来れば2〜3つ目のコマンドを解放してボスと対決したい、と。そのためにはお仕置きを実行するためにかかるお金を稼ぐ必要があって…その過程で、当然経験値も手に入りますので、コマンドを解放している間に大体適正レベルまで上がる、という。まあ、そんな感じで、パーティーの強さは割ときつめにコントロールされるのです。その上で、お仕置きを覚えるタイミングも、それに伴ってキャラ毎に覚えるコマンドの内容も固定のため、自由度の高いゲームで有用性が低いキャラや技を育ててしまったり、相性の悪い組み合わせで育ててしまったりした時に苦しくなるようなことは起こりえませんが、それは逆に工夫の余地もないということですので。個人的に言うと、(まだ序盤ですが)戦闘そのものは、かなりつまらないです。
ちなみに、取得可能なお金の量は物語が進むにつれ加速度的に増え、お仕置きの費用も一緒に増えるので、古いお仕置きは先に進むこと容易に完了できるようになる、みたいな感じになっています。一方で、装備とかの概念はなく、消費アイテムがストック上限15個で買い溜め出来る程度ですので、お金はほぼ全てお仕置きに継ぎこんでOKのようです。
物語的にはよく分からないことが多い状態で開始しており、7人の少女達のそれぞれの潜在的な罪とその克服?みたいなところが、いずれはテーマになってくるのかと思いますが…どうなんでしょう?全体的に説明不足感が漂っていて、不安を感じます。また、そもそも若くして死んでしまったために罪を犯すことが無かった女の子がそれでも地獄に落とされた上で、立場的には現世から雇われてきただけの主人公*1に、体罰を加えられる理不尽さを考えると、なんだこれ?と思ってしまう部分も。まあ、女の子達にもかなり露骨に問題のある態度が描写されていますので、そこまで同情を覚えるわけでは無いのですが…。
あとは、細かい話ですが、戦闘が五月蠅いとか、戦闘で敵は全員で殴ってくるのにこっちは多くの場合サボっている人間がいることになるとか、移動にダッシュがないなど、少し理不尽さやテンポの悪さを感じることもあります。
以上、総評としては、やっぱり人を選ぶゲームかなぁ、という感じです。Sっ気が強めな人向けと思います。

*1:のように見せかけて深く物語に絡んでいた、という展開はありそうですが、まあそれは置いておいて