DQMj2:バランス考察

ん〜、色々やっているとトレンドみたいなのも見えて中々面白いですねぇ。まあ、負けるのは悔しいですが、一方で関心もしますね。ん〜、相手のパーティーに、というわけではあまり無いのですけどね。どちらかというと天才*1…じゃなかった、どちらかというと、ゲームバランス取りの巧さ、ですかねぇ。という言い方は、陳腐で、在り来たりで、なんか言うのもアレなんですが…。
対戦型のゲームってのは、色々有りますが、思いもしないルールの穴、シナジー効果、普通にバグ(こういったものを合わせて広義のバグと呼ぶことにする)とかが発見されて、結果として制作者の想定したバランスとかけ離れたり、それが原因でゲーム性が向上したり、逆に単なるクソゲーと化したりといったことが起き易い。
一番わかりやすい例はカードゲーム。まあ、アレは意図的にバランスされてて、超絶にレアな何かが普通にとんでもない、とかってケースも多いのですが。とはいえ、天然物もありますし、そのとんでもなさに、ときとして上記のような広義の意味でのバグが関係していることが有るのですよねぇ。一応、制作者も考えて作っているのですが…テキストに記載されたような特殊効果というモノは、従来のルールを打ち破る性質のモノが多く、その新しいその場限りのルールというものの意味と、膨大なルール間での干渉を全て把握しきって設計しろ、というのは土台無理なわけで。まあ、話は逸れていますが、私がカードゲーム系のゲームが好きな理由は、そういった広義のバグの意外性が面白いから、なのですよ。その思考のパズルが面白いと。まあ、そう言う意味ではメジャーすぎて有る程度バグが出切っているものと、自由度が低すぎてバグの出ようがないものはカードゲームとしてはクソゲーになるわけですが。ああ、もちろん、バグが酷すぎてもクソゲーなんですけどね?でもカードゲームはエラッタとか使用禁止とかによるバグ対策が柔軟に可能なのが大きいですよね。
一方、DQMj2の場合、これは対戦ゲームとしてはどちらかと言えば自由度を低くすることで、バランスを崩す広義のバグを減らしていると考えられます。「でもDQMj2だって、モンスターの配合とか、スキルの組み合わせとか要素はいっぱい有るじゃない」という声もあるかも知れませんが…それはあくまで与えられた範囲内での自由度なんですよね。つまり、相手のモンスターを全て倒せば勝ちというルールにより成り立っていて、そのために与えられている手段がモンスターの攻撃によって相手のHPを減らして0にする、例外は即死と相手の自己犠牲ですかね。マスターのアイテムによる補助が許されている場面もありますが…それさえも禁止されている場合がある、そもそも講じることが可能な手段が回復、強化、弱体化程度。モンスターのパラメータにしても、いずれも基本的には大きければ大きいほど良いものばかり(サイズに付いては簡単にそう言えず、例外的ですが)。まあ、そういう構成なので搦め手が講じにくいんですよ。
DQMj2の自由度が高くなると、遊戯王的に言えばこんな感じですかね?「ここで、ローズダンスの特殊効果:バラの誘惑を発動!このターンに限り、味方モンスター1体を生け贄に捧げることで、ローズダンスと性別の異なる敵モンスター1体のコントロールを奪い、自軍モンスターとして扱う!自軍の最強モーモンを生け贄に捧げて竜神王の制御を奪う!そして制御を奪った竜神王の特技を発動!マダンテを使ってスライムナイトを攻撃する!」「かかったわね!ここでトラップ発動!トラップ:メタルの輝き!これにより、搭乗するスライムがメタルスライムになったスライムナイトメタルライダーに進化したわ!そして、メタルライダーの特殊効果:メタルの恩恵を発動!このターン、メタルライダーは体力の半分を支払うことにより、メタル化し…メタルボディとほとんどの特技無効の効果を手に入れる!これによりマダンテは無効化される!」あー、なんか普通だなぁ…。


で、自由度が低いことが悪いと言いたいわけではないのですよ?私は、カードゲームとかの好みで言うと(うちの心の中のばーちゃんが「薬とギャンブルとトレーディングカードゲームだけはやっちゃいけないよ」と言うので、もうやりませんが)、多様で自由度が高いことは思考の自由度が高いということなので好きです。しかし、ルールによる制限が厳しくても、その中に面白いと思える要素が十分に存在していれば良いのですから。スポーツで言ってもルールが多いスポーツは面白くないかというとそうではないですし。
ですので、DQMj2の場合、やることは割と単純で、そのための過程も案外シンプル、しかし、それでいて簡単にこれが最強とは言えない程度に上手くバランスが取られていると、そう感心するのですよ。まあ、多分突き詰めていけば相性の問題になっていくんじゃないかなぁ、とは思いますが。


あー、もうちょっと具体的な話を書こうと思っていたのですが、なんか途中の遊戯王化で気勢が削がれましたので、気が向いたらまた…。

*1:「どちらかというと、と来ると、天才、と続けたくなる」病に罹患しています。レベルは正義なのです。