RPG W(・∀・)RLD 2巻まで読みました。

けんぷファーもひとまず読み終わったので新ネタ発掘中。とりあえずは4巻が出ていたRPG W(・∀・)RLD(ろーぷれわーるど)に照準を合わせてみました。
ゲーム内世界に取り込まれて実際に冒険するというもの。超使い古された在り来たりなネタだし、MMORPGではなく一人用RPGでみんな取り込まれて共通の世界にいるとかの設定に、現時点ではイマイチ必然性が見あたらない*1など、微妙な側面もありますが…とりあえず、著者がRPGが好きなのはよくわかりました*2
基本的には主人公とその悪友が超強いという設定(そもそも彼らを上回るレベルの人間は出てきていない)で、基本勇者様扱い。なので、本当にRPG的に彼らが活躍する様が楽しめるライトな雰囲気の作品に仕上がってます。さらに、元々がタダの村人の女の子を連れて、彼女らを育てつつ冒険という雰囲気は…例えるなら、モンハンで一通り装備を揃えた上位クラスの人間が、自分よりランクが低くて装備の整っていなかったり経験が浅かったりする人間(この場合だと始めたばかりの初心者)につきまとって指導しつつ、自分の凄さを見せびらかすのヘルプに入るような楽しさに通じるものがある気がしますね*3。まあ、一歩間違うと寄生されているだけなんですが、作品中の女の子達は主人公に付いていきたい、役に立てるようになりたいという、涙ぐましい思考で動いていると表現されていますので、きっと大丈夫。頼られるのは好きだが、アテにされるのは嫌い(byチアキ様)な私でも不快感を覚えずに読めましたから。
難点を挙げれば、基本一人称視点なのですがころころと対象が変わるので全員の心情が順番に暴露されていくこと、主人公達の強さに関する厨設定、さらには主人公はみんなからモテモテなんだけど今は世界の危機の方が大事だから気付かないフリ、という、なんだかなぁなゆとり仕様になっていることですかねぇ。まあ、そんな感じで少々薄っぺらいのですが…気軽に読むには良いのかも知れません。
以上。

*1:まあ、当然一人用の方が元々のゲーム内におけるNPCの比率が高いのでそういう部分を表現したかったのかも知れないが、システムはどちらかというとMMO的なんですよね…

*2:ちなみに、ドラクエとFFと女神転生とウィズのネタまでなら大体わかりますが、わからないネタもちらほら混ざってますね。

*3:当然、困ってもいないのにやられる方は非常にうざいです…。まあ、そういう輩ほどより高いランクや整った装備の前には黙りますので精進しましょう。あと、自分がやるのも傍目にはやっぱりカコ悪いので本当に困っている場合以外はほどほどに…