気になったのが

結構、気になるニュースがあったのですが…疲れ切ってますので軽く…済ませたいなぁ。

補助金不正経理、地方改革は大丈夫か

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/y/131/index.html

こちらの記事。本文のコメントでも有りましたが…なんか中身が無い、まず道州制ありきの人の文章だなぁ、という印象が拭えませんでした。ものの分け方の方法論に終始して、それがどのように作用するのかに具体性が全く感じられません。

まず、これ。

そこに働く職員は、これまで国家公務員と地方公務員に分けられていて、なにやら地方よりも国のほうが格上のような印象を与えていたが、今度は、州公務員が誕生する。その多くは国と都道府県からやってくることになる。格の違いは解消されていこう。

ぱっと聞いた限りでは、どう考えてもウソだろう、としか。むしろ、国家公務員で州に流された奴は、島流し、負け組、というだけじゃないかと。そもそも、国家公務員と地方公務員の優劣云々というより、単に現状では天下りでいい目をみられる一部の官僚が圧倒的に勝ち組なだけじゃないか…。

話が逸れますが、天下りは撤廃すべきだとは思います。しかし、それならそれで、現役時代における公務員の報酬制度を見直す必要はあるとも思っています。ぶっちゃけ、現状の報酬制度で天下りの旨味無しで優秀な人材をつなぎ止めていられる程に公務員の給与体系に魅力はないです、特に出来る人ほど。でも、本当にそんなに優秀な人がいっぱい必要なんですか?とも思っています。それは、単に今の省益、既得権益を守るために必要なだけなんじゃないですか?と。それを確かめるためには、そういう腐った制度を無くした上で、必要な人を必要なだけ雇ってくるしかないと思うのですよ。

だから、なんとしてでも、どんな犠牲を払っても、天下りという過剰な報酬制度は撤廃すべきだとは思っていますが、その後、きちんとした形で能力や職責に見合った報酬体系を作り、逆にリストラも敢行する必要があるとも思っています。そうすることで、社会的な混乱も起きるでしょうし、国を動かすシステムが麻痺するかもしれません。でも、そこで、外部が人事権を握って、必要な人を必要なだけ適正な報酬で雇うことこそが大事だと思うのですよ。その評価が難しいというのなら、試験でも面接でもした上で、適合する能力を有する者と個別に報酬について相談して契約すればいいじゃないですか?それを評価するのは誰か?それはもちろん、内閣に属する大臣であり、またそれをサポートする与党であり、その与党に雇われた識者でしょう。そして、最終的な責任は、その政党に政権を取らせている国民なわけで。現状、国民の税金で雇われている官僚自身が実質人事権を握り、治外法権を獲得していること自体が間違いだ、そしてそれを許している国民も愚かだ、と思うわけですよ。

話を戻して。

だが、北海道はその格好の条件をフルに生かして、全国に分かりやすい道州のあり方を描き出す努力を尽くしてきたとも思えない。であるならば、道州制とする必要はない。北海道も州にしてしまえばいい。だから州制と呼びたいのである。

すいません、不勉強なだけかも知れませんが、そもそも道と州で何が変わるのですか?違いがないなら呼び方はどうでもいいと思うんですが。明確に違いがあるなら、攻めて読み手に分かる程度の説明は欲しいと思います。

それと、モデルケースとなるべき北海道が、そもそも失敗していることが、道州制を導入しても上手くいくとは限らないことを物語っているのではないですか?国が財源を握っていて、その力が強すぎるのが地方分権が進まない理由だと主張されていると理解しましたが、それは一方で地方自体が積極的に国の支配から逃れようという意思が無いのも理由の一端なんじゃないでしょうか?

比例代表11ブロックをそのまま州にしてしまうという手もある。あるいは州の数はもうちょっと増えてもいいだろうが、参院を州の代表者によって構成される院にすればいい。米国の上院方式だ。米上院は州の大きさに関係なく、各州2人ずつだ。州代表ということだから、「1票の格差」はいくらあってもかまわないことになる。

で、その州代表が集まって何をするんですか?経済活動と人口が集中している州が限られてくることが見えている日本の道州制で「1票の格差」が有ることを前提に、いったい何をどう話し合うんでしょう?貧乏な州が数にものを言わせて、裕福な州からたかる構図しか想像できないんですが…違うんですか?

まあ、地方分権という考え方自体を悪く言う気はないですけどね…。到底、この文章からは道州制を導入することが地方分権を進めるための優れた方法であるとは伝わってきませんでした。以上。

世界最速を極めるエンジニア魂 日本グランプリの現場で見たF1チームの経営(1)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20081020/174518/

F1ネタですねぇ。個人的にF1は大好きでしたが、最近は見ていません。ただ、上記の記事は、熱さが感じられて、良い記事だと思いましたので紹介を。

この記事のインタビューの時期と比較すると、金融危機の後、現在のF1を取り巻く情勢は極めて悪化しているとも言われており、資金的に見ても衰退の傾向は免れないだろうな、とは思っています。

http://slashdot.jp/askslashdot/article.pl?sid=08/10/22/0948254

こちらは、F1の現状に関して詳しいので参考まで。F1の厳しいレギュレーションも、レースを行うためには有る程度必要なモノではあると思うのですが、一方でこの記事の件などは、先に紹介した記事にも有るような、技術力をも含めて戦うF1の魅力自体を損ねているのは間違いない、と思うのですよ。

まあ、そういう政治学的な部分が色濃くなりすぎてきたのもあって、最近はテレビでの観戦も止めてしまった次第です。