Wizard's Climber(ウィザーズクライマー)

こちらはいつもの積んでいる方ではなく、珍しくプレーしている方の話。

メーカーはソフトハウスキャラ。個人的には海賊王冠からほぼ通じて一応一通りはプレーしているお気に入りのメーカーですね。基本的には育成だか、経営だかのシミュレーション風の何かであることが多いですが、今作も例に漏れず、育成シミュレーション風の何かに仕上がっていますね。ここの作品をやってない人には分からないたとえですが、タイプとしては巣作りドラゴンにダンシングクレイジーズを混ぜたような感じでしょうか。

約3年という期限があり、1週間毎の行動を決定する方式で成長を繰り返し、最終的に3年後の大会にて優勝することが大まかな目的です。ただ、1周目ではまず達成不可能な目標であり、周回を重ね引き継ぎをしていくことで達成する方式であることが、前述の巣作りドラゴンやダンシングクレイジーズにも通じる特徴ですね。まったり、のんびり、色々とやってみるのが楽しいのです。

まだ、数周を終えた程度で偉そうなことを言えるほどに分かっているわけではないのですが、特筆すべきはバランスの良さでしょうか。色々な意味でのコストと効果のバランスが取れていると感じますね。色んな育て方ができる自由度の高さがあるとも言えます。突き詰めれば効率の良い戦法などもあるのでしょうが、むしろ、慣れた後は色々な育て方をする楽しみがある、と言えるかと。

難点はというと、まずエロは薄め…というか作業感が溢れること。そう言う意味では正統派エロゲではないですねぇ。まあ、1周目からCtrlでスキップしてましたが…。あと、一度途中で放置すると、何をしようとしていたかを忘れやすいことですかね。実際に動かしてみないことにはなかなか、何が足りないのかが分かりづらく、周回の途中で放置して時間が経つと中々再開が難しくなると感じます。セーブにメモが残せないのもこういう場合はマイナスですかねぇ。メモ程度で残せる情報ではどうにもならないというのもありますが…。そう言う点も含めて、あんまり気軽にプレーできるゲームではないかも知れません。

とりあえず、ステータスを見て、ほーらこんなに強くなった、と怪しい笑いを浮かべることに喜びを覚えることができる人向け。あと、未発見イベントを潰していくことに喜びを覚えられる蒐集癖もあると、よりベターかも知れません。とはいえ、筆者的には前者の属性しか備えておりませんが、楽しめています。